ヤフオク!と婚活って、なんだか少し似てるなと思った話
1年前の今頃の私といったら、日々婚活に追われていた。
婚活してなきゃ死ぬんじゃないかという位、本当によく婚活していた。
どれ位必死だったかというと、三連休があれば
☆1日目
午前の部Aさんと会う
午後の部 Bさんと会う
☆2日目
午前の部 Cさんと会う
お昼休み 自宅で休憩
夕方の部 Dさんと会う
☆3日目
午前の部 婚活パーティー
午後の部 再びAさんとデート
といった感じで、超ハードスケジュールな活動をしていた。もはや、私は売れっ子人気アイドルなのではないかと錯覚するほど忙しかった。
しかしこの頃は、自分は人気者だとかモテるとか勘違いしている暇もなく、とにかく目の前にある人と会うことを業務のようにこなしていた。
なんかもう、デートというよりも仕事とか面接しにいくような感覚だったと思う。
おそらく、この中の誰かに少しでも気持ちがあればこんな風に思わないだろう。
だって、元彼と出会った時や今の旦那と出会った頃なんて、「他の人も見てみよう」なんて思いもしなかったもの。
おそらく、どの人に対しても大して気持ちがなかったんだろーな。
しかし、だからといって相手の事を何も知らずに切り捨てるのは勿体無い。
せっかくこの歳にして声をかけてくれた人なのだから、相手がどんな人なのかちゃんと知ろうと努力する事も大切なのではないか。
そう考えた上の、クソビッチ行動だったのである。
他者からみたら、ただだらしない人以外の何者でもないのかもしれない。
実際この頃の私は友人からも「だらしない」と叱責されている。
また、婚活ブログやmixiなどのSNSに当時の事を赤裸々に書いていた私は、基本的に炎上させ続けていた。
ブログの場合は、炎上や批判コメが来ることで逆に応援者とアンチのコメント合戦が繰り広げられる。
ブロガーにとっては、逆にこれがオイシイのだ。
「しくじり先生」でブログ炎上をオイシイとカミングアウトした新山千春の気持ちもわからなくもないのだ。
なんで、あの時そこまでして婚活ブログのアクセス上がると喜んでいたのだろうか。
婚活でモテる事よりも、婚活ブログランキングに入ることの方が、当時の私にとってはスティタスだった。
今となっては、この時おそらくただのブログ中毒だったのではないかと思う。
最初は、婚活反省文の為に作っていたのに。
婚活がうまくいくようにするために、「そうだ日記を書こう」と思って始めたのに。
なんで、炎上させるような記事を書いては、わざと注目集めようとばかりしていたのか。ただ、一生懸命婚活してただけといったらそれまでなんだけどね。
あの頃は、「声をかけてくれた人を知ろうと努力する」という事は、結婚するためにとても必要な行動だと思っていた。
善悪とかも良く分からず、ただ婚活する事が私にとって正義だった。
だけど、もちろん妥協はしない。相手を知る努力をするだけ。だから、その人たち一人一人を大切にしようとなんて全く思わなかった。
今思えば、私は何て高飛車で失礼な事を様々な人たちにしてきたのだろうと思う。
もちろん、誰でもいいわけでもなくて。
こんな事を書いたら批判されるかもしれないけど、相手の仕事、学歴、「バツイチでも、せめて子持ちではないか」とか条件的な事はしっかりチェックしていた。
趣味で踊りとかしてた頃は、そんな打算的な目で人を見ることなんてなかったのに。どうして、こうなってしまったのか。
婚活パーティーでは、かならずプロフィールカードを書かされるので、やがて人を条件的なモノサシで見るようになってゆく。
婚活をすればするほど、自身の本来の人間性が浮き彫りにされていくようで行けば行くほど怖かった。それでも、行かないと結婚できない。
正直、婚活なんてそんなに面白いものじゃない。
大して興味ない人や知らない人と話すことなんて、苦痛以外の何物でもない。できれば楽しい事ばかりしていたい。それでも、楽しい事ばかりしていては結婚なんてできない。その繰り返し。
当時、婚活で辛いことがあればホントに涙流しながらブログ書いてた。婚活ブログは、私にとって行き場のない逃げ場だった。
婚活してて一番辛かったのは、数回デートした男性で「いいな」と思っていた人に言われた一言だった。
「あなたが、もしもう少し若ければ絶対付き合ってた。
でも、ごめんね。
もし、あなたのような年齢の人と付き合って結婚すると、もしかしたら危険な子供が産まれる確率があると思うんだよね。
俺、嫌なんだよね。障害児とか育てられないし。だから、ごめん。」
最後のデートの帰りは、手を繋ぎながら「今度は、旅行に行こう。計画立てておくから」といっていた彼は、ある日突然一方的な電話でこの事を伝えてきた。
当時の私は、まだ32歳。
まだまだだと思っていたけど、男からすればもう危険信号が灯る年齢なのかと悟った。
受話器を切ると、ただ涙が溢れて止まらなかった。
泣きながらブログを書いて、気持ちを落ち着けようとした。
そして、このような台詞はこの人だけではなく年を取れば取るほど言われる事も増え続けていった。
やがて、言われても傷つく事もなくなった。どうやら、言われる事に慣れてしまったのかもしれない。
それでも、今となってはあの時婚活をガムシャラに頑張ってきて良かったと思ってる。
あの時、婚活を頑張っていたからこそ、とあるチャンスにも恵まれた。
ある場所にて、私の夢のコラム連載が実現した。記事がアップされた時は、涙が出るほど嬉しかった。
そして、このイベント会社の方のお陰で、今の旦那と縁が繋がったので(今の旦那は紹介で知り合った)、
人生は諦めないで最後まで頑張れば、かならず芽がでるんだと思った。
さて、タイトル全然関係ないじゃん!って思った方もいたかもしれないけど、
最近、ヤフオク!にハマってて
ずーーっとヤフオク出品してたけど、なかなか売れない品があったんよね。
本当は、値切って再出品しようと思ったけど、彼が絶対に値切らないでと言ったので(元々は、彼の所有物)、ずっと値切れなかった。
しかし、数ヶ月出品し続けてようやく希望の値段で売れたので、めちゃくちゃ嬉しいなーって。
⇧
こちらです。2000円で売れたよん(≧∇≦)
この時の気持ちがね、婚活してた頃の自分と被るんです。
本当に売りたい価格で諦めずに挑み続ける事で、希望の価格で売ることができる。
婚活も、そうなんじゃないかなって。
自分はもうダメだと思って安売りなんてしちゃダメ。
自分が本当に手に入れたい幸せは何かとしっかり分析して、諦めずに人と出会い続ける事。
そうすれば、かならず自分の希望通りの出会いを引き寄せられるんだと。
いまの旦那は、正直言えば顔もお金も全く理想じゃないけど、居心地は本当に良い。
ってか、婚活し続けるうちに段々自分にとって何が必要で不必要なのかが見えてくるんだよね。
昔はイケメン、高学歴、高収入、そして面白い人が好きだったけど、婚活を続けて思ったのは、私にとってそれはどれも不必要なモノだった事を知るようになる。
年を取ればとるほど、相手に求める事も変わっていく。
それは、一緒にいればいるほど楽な人がいい。
連絡はマメな人がいい(元彼が基本的に音信不通)。
そこそこ位のオシャレな人がいい(婚活すると、連れて歩くの嫌だなと思う服の人結構多いんだわ)
絶対潰れないような、安定した仕事の人がいい。
家事をたくさん手伝ってくれる人がいい。よく動く人がいい。
優しく思いやりのある人がいい。友達、仲間、家族を大事にする人がいい。
そして、どんな時も私を第一にしてくれる人がいい。
旦那は、顔はブーやし金もないけど私が欲しいものは全部持っていた。味覚が全く合わない点はキツイけど、ここは仕方ない。(ほんと貯金以外は)
出会ってから、ふとした時に「ああこの人で良かったなー」と思える事が何度かある。
ただ、本当に良いか悪いかは結婚してからなんだろうな。
あー、結婚後は違うこと思うのかしら。どーなるんだろーねぇー。