腑に落ちないけど仲直りの意思を見せよ
彼と大喧嘩した翌日。
彼は蚊の鳴くような声で「すまなかった」と謝ってきた。
「ちゃんと同棲してから結婚とか考えればよかった。こんなに色々出来ないなんて思わなかった」
彼は、喧嘩の最中うなだれるような声で私に言い放った。
これでも、朝早く起きて弁当作りや朝ご飯も作った。洗濯物干したりとか、色々頑張った。
それでも、一人暮らししてきた彼には自分なりのやり方もあるし、今まで実家暮らしの私よりも手際だってずっと良かった。
私がずっとモタモタしてるのが、イライラしてたんだと思う。
こういうタイプの人は、「不器用なのに、一生懸命やってくれてありがとう」というより、手際よくやってくれて初めて「凄いじゃん!出来るじゃん!」と褒めるのかな。
彼は、私がパソコンや文を作ってる時は、尊敬の眼差しで見てるけど、家事やってる時は「あーーー!!!!!!!もう!!!!!!!」って、結局家事を奪って自分がやってしまうんよね・・・。
「もっと器用にやってよ!」て言われても。無理無理ー。
私は、パソコンやイラストとか文とかねー、得意分野以外は不器用なんですよー。
家事ができる旦那を持つと、楽な部分もあるけど、その分人の家事に対して厳しくなるのかな。
「あー!!!!!!!
もう!!!!!!!
なんで、こんな干し方で、こんななって、あーーーなってんのぉぉぉ!
って、結局俺が全部やり直ししないとダメじゃんか!!
味噌汁だって、冷めてるじゃんか!!起きた時に出さないと、冷めるに決まってんじゃんか!!」
といって、結局全部やり直しする彼。
喧嘩してる時は、何をしても気に食わなくなる。何に対しても怒りたくなる。
そして、それはお互いに。
結局、仲直りのタイミングは熱り覚めた頃に自然とやってくる。
1日経てば、少し冷静になって思い直すようになる。
私が本音を話すのは、その時だ。それまでは大人しく相手に対してしおらしくしておく。
仲直り・・といっても、彼は何処かでまだ腑に落ちない様子。
彼は、喧嘩した相手とは本当は論破して勝たないと気が済まない人だと思う。
こういうタイプの方の場合は、言い合いしても仕方ないので。静かに、聞くようにしてる。
彼がヒステリーになった時は、半泣きの顔で、しおらしくしてる。
向こうからすれば、本当に怒ってる時はそれすら腹が立ってる。
「ちょっと!泣けばいいと思ってるなんて卑怯じゃんか!
それじゃ、会話にならないじゃんか!グズってないで、ちゃんと思った事を自分の言葉で伝えてよ!
そうしないと、お互いの為にならないじゃんか!」
泣き顔の私にも、正論で怒る彼。
だけどね。
こんな時は、正論などいらないんだよ。
少し心配そうな顔で「大丈夫かな?」といった表情とかして欲しいんだよ女は。おめー、それじゃモテんよ。(と、こんな時は、上から俯瞰目線スタンスで、相手に対してムカつかないようにしてます。)
こやつは女に対しても、論破して勝とうとするんだよな。なぜ、そんなモテない100%の事をしようとするのか。
そして、自分の気持ちをとにかくわかって欲しいわかって欲しい!わかる為には、俺と同じ思いしてくれーー!って・・・、男なんだからダメよ〜ダメダメー。
こんな時は、高田純次さんを見習って適当にゆるーく交わせばいいんだっ・・
て、それは私か・・。
そして、こういううちの彼みたいな真面目繊細くんにはね、私みたいな高田純次タイプは余計怒りを増幅させてスーパーサイヤ人化させてしまうのかもしれないなぁ。
でも、私が彼のヒステリー時にこういう半泣き弱虫スタンスでいる事には理由がある。
なぜなら、いつか彼が謝ってくれた時に「あの時は、泣きそうな顔してたよな。すまなかった。」と言ってくれるからだ。
彼は根底は、本当は優しいの。
だから、ちゃんと時が経てば反省するし、真っ直ぐな気持ちの持ち主なんですよ。
嘘や誤魔化しがね、とにかく嫌いでして。私は、嘘が誤魔化し大好物だから。よーく叱られてばかりですわーい。
彼と喧嘩した時(というか、一方的に相手がキレてる事が多め)いつか、相手の熱りが冷めて冷静になってから。
それから、初めて言いたい事を相手に伝えようと思ってる。
できれば、彼には諭すように伝える。相手の悪い事だけでなく、いい部分も織り交ぜて穏便に。
そうしないと、そういうタイプの人は聞く耳を貸してくれないと思うから。
あと、ただでさえ私自身もヒステリーなのに、更にヒステリーな印象を相手に与えたくないから。
自分を守る為に、自分をオブラートに包む。
いつの頃からか、例えズルくてもいいから、こうしようって思うようになった。
I am スイス。
平和主義者の私は、できれば面倒な争いは極力排除したいのだ。
「すまなかった。俺が悪かった。あんたを大事にすると決めた」と言った彼に、
「嬉しい・・ありがとう・・」と涙目になりながらと、内心「うししししし!!」の私なう。