庶民ライターがTESLAに試乗したはなし

昨日、夫に誘われてTESLAに試乗した。

 

TESLAといえば、超高級車としても有名である。

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さて、つい最近まで2ドア開かない軽自動車に乗っていた夫婦が、なぜそんな縁遠い車に試乗することになったのか。

 

実は数ヶ月前、名駅でTESLA試乗イベントが大々的に行われた。本気で購入検討しようとしている人もいたかもしれないが、駅の中ということもあり、通行人が興味本位でTESLAに近づいていたように思う。

 

そこで、物好きの夫が「貴重な体験だから中入れてもらおう」と言い出した。

 

私からすれば、どう考えても買えないからお店の人に迷惑だと思うし、無駄な時間だと思ってしまう。

 

しかし、夫はチャンスを見つけるなり「体験しなきゃ損だ」と言う。この辺り、お互いに価値観が違うのだろう。

 

私たち夫婦以外にも似たような人がワラワラ集まっていたので、まあいいかという気持ちにもなった。なにしろ、ここは人口が多く集まる日本の中心、名古屋駅だ。

 

車のドアを開ける、というかドアが上にウィィンと上がった。こんなのテレビかアニメかシティハンターみたいな漫画でしか見たことがない。本当に実在するんだ、ドアが上がる車って。

 

車の中に入ると、真っ白な革張りのシートに巨大すぎるカーナビ。私たちは「うわー、ぎゃー、すごいよー」とキャピキャピ騒いでいた。

 

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すると、スタッフから「今試乗キャンペーンやってるんです。もしよかったらTESLAに試乗しませんか?」と声をかけられた。

 

私が「ごめんなさい」と断ろうとしたのも束の間、夫が「えっいいんですか?」とノリノリで応対。

 

その後、2人ともすっかりTESLAのことは忘れていた。正直、夫はさほど車に興味がない。つい最近まで軽自動車だし、今は7年落ちの中古車に乗ってるくらいだ。

 

ある日、スタッフから夫の携帯に「試乗しませんか?」と連絡が来た。夫はふと思い出したかのように「ああ、あれですよね!は、はい!」と緊張した声で応対。

 

あれよあれよという間に、試乗することになったのである。

 

お得なキャンペーン

無料体験

 

どの言葉も、決してお得なわけではない。お得と見せかけて、連絡先を取られた時点でこちらの負けなのである。

 

つまり、個人情報を教えた時点で「いつでも電話していいですよ」といってるようなものなのだ。懸賞やお得なキャンペーンに弱い方は、ぜひ気をつけて欲しい。

 

さて、TESLAに乗ってみると流石は高級車。皮のシートはサラサラで、座り心地も最高。車の天井はガラス仕様で、オープンカーというわけでもないのに空が綺麗に見える。

 

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↑車の天井からskyという不思議

 

「TESLAの天井は、標準がガラス仕様なんですよ」と言われたけど、そもそも標準の基準が私にはわからなかった。

 

カーナビはGoogleマップ仕様で、タッチパネル式。まるでiPadのように、指一本でサクサク使える。おそらく、今後のカーナビもGoogle進出が目覚ましくなるのではないかと思う。

 

Google phoneの次は、車か。このままでいくと、近いうちに世界のほとんどがAmazonGoogleとアップルが占めるんじゃないかという気がしてならない。

 

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↑半分上がカーナビ、半分下がバックモニター。これはめちゃくちゃ便利!

 

アクセルも、少し踏むだけでかなりのスピードが出る。

 

過去に、婚活で外車好き男にヒアリングしたことがあるが、高くても購入する理由のひとつに「少し踏むだけでスピードがでる」というのがあった。

 

走り屋の人からすれば、スピードが出る車は快感なのだそう。

 

ただ、海外と違って日本は速度制限が厳しい。つまり、どんなにスピードの出る車でも日本という時点で宝の持ち腐れなのだ。

 

……という話を私がしたら、

 

「僕は、外車に乗る時の気分をお金で買ってるんだ。ガソリン代かかるから、土日だけ使ってる。通勤は軽自動車使ってる」と返されたことがある。

 

そもそも2台持ちする理由がよくわからないと思ったが、そこは人それぞれの価値観である。

 

こればかりは、彼になってみないとわからないし、車の話をする彼の目がキラキラしていたので有意義なお金の使い方なのだろう、と1人納得した。(その後、その彼とは二度と会ってない)

 

夫も「少し踏むだけでスピードでるのは楽」と喜んでいたので、運転する人からすれば魅力なのかもしれない。

 

試乗後、簡単に購入時におけるお金のシミュレーションについて説明があった。

 

「お金ですが、そうですねー今なら月額10万くらいで買えちゃいます。

 

今はお値打ちで買えるようになってて、実はめちゃくちゃ高いわけではないんですよ。700万円代からのもあります」とサラッと紹介し、冊子を渡してくれた。

 

なお、販売店があるのは某高級住宅街付近。住んでいる人には、社長や医者も少なくない。なんとなくだが、お店の客層が私たちの知っている世界とは次元が違うのだと思った。

 

「もし興味ある方がいたら教えてくださいね」と伝え、とくに購入を勧められる訳でもなく試乗は終了した。

 

おそらく、スタッフの方も夫が目当てなのではなく「夫の先にある関係(上司が超金持ち)」なのかなと思ったし、夫もそれをよくわかっていて「上の者に感想を伝えておきますね」と笑顔で交わしていた。

 

「夢のような世界だったね。でも、また仕事頑張ろうって思えたね」と、私は夫に伝えた。

 

TESLAの後、私たちは7年落ちの中古車に乗り換えて現実に戻った。

 

「いい車もいいけど、この車は安心するな」とボソッと言って、夫は運転を続けた。

 

 

(追伸)今まで、婚活で高級車にはいくつか乗りましたが、正直全く興味持てませんでした。ハイオクという時点で、「ガゾリン代どれだけかかるのだろう」と憂鬱になって聞いてました。

 

ところが、この車は本当にいいな〜と思いました。一番の理由は、電気自動車で維持費があまりかからない点かな。

 

カーナビ操作が面倒と思う私でも、大画面タッチパネルはいいなと思いました。試乗させていただいたので、最後に宣伝しときます!

ありがとうございました!