結婚前の娘に、母が全力で伝えたかった事
昨日、母に「買い物に行きましょう」と誘われた。
地元で唯一の百貨店に行き、「あんた、ダウンジャケット買いなさい。新婚旅行でも使えるじゃない。」と母は言った。
(無料素材 ピクト缶より)
母が「この店いいんじゃないの」といって連れていってくれた店は、どの店も私が通常買う店より数倍高かった。
「あんた、これ着てみなさいよ。」と言われて着たダウンジャケットが、バーゲンで三万円。元値、どんだけ高いんだよ。
「うーん。なんか、この店おばさんっぽいし、ちょっと高いし。もっと他に似合う服があるような気がするから、他も探してみたい」と言うと、
「なんでなのよ!凄く似合うじゃないのよ!他に、あんたに似合う服が何処にあるっていうんだい!それ、いいじゃないのよ!長く着れそうだし!」と、店内で腕を組んで怒り出した。
店員さんに母が「これなら、長く着れそうですよね?このファーは、ラビット?それともフォックスかしら?」と聞くと
「えぇえー!そりぁーもう、これは良いものですから!最高級のフォックスを使わせて頂いております!」と流暢に語る店員。ねえ、なんだこの囲み販売は。
やがて「母さんも着てみていいかしら」といって母が着ると、母のが似合う。
「あらー、これなら母さんも着れるわねぇ。いいじゃないの。買っちゃいなさいよ。」って、あんたが着たいんかい。 レディース靴・パンプス・ブーツの通販サイト「ショップにこにこ」 【ShopNikoNiko】
「他も見たい」といって違う店にいっても、
「そんなダウンの何処がいいのよ。安っぽいわね。
9千円のダウンなんて、どうせすぐ悪くなるわよ。そんなチャちいの辞めておきなさい。上着はね、ケチってはいけません。」と、店内で商品フルボッコする母。おいおい、店員聞いてるって。
他のダウンを試着しても、「やっぱり、あのダウンが一番いいわねぇ。高級そうに見えるじゃない。」って言い続ける母。
今日は、母の誕生日だ。母さんにたまに貸してあげる事も出来るしと思って、買うことにした。
お会計中に、「上の買い物みてくるわね」とボソッといって去ってく母。
ちょ。待ちな。上の階、さ、さらにセレブ階で値段が数倍の店ばかりだぞ!
やがて、お会計を済ませて母の元へ。これいいわね。」と、ズボン購入する母。
「やっぱり買い物っていいわねぇー。バーゲンで14,000円だけど、元は20,000円だからお得よねぇ。」とご満悦。もはや、母のお得感の定義がわからない。
やがて、更に良いダウンジャケットを発見。
「あら、これいいじゃない。これは余所行き用に購入して、さっき買ったのば普段使いすればいいじゃない。
この余所行き用は、めったに使っちゃダメよ。たまーに、ここぞという時に使うの。そして、長く待てばいいわ。」
いや、まだ買うって決めてないぞ。
やがて、店員登場。
「これは、本当にいいものですからー。」と、ネズミ講の押し売りみたいな売り文句を謳う店員に、
「これは、裏地がこれまたいいわねぇー。やっぱり、裏地が良いと「これは良いもの」って分かるもの。
なんか、お医者さんの奥さんが持ってそうな上品さがあるわねぇー。」って、うちの旦那は医者じゃないぞ。
値段は、なんと60,000円・・バーゲンで60,000円て!元値は、なんと10万・・。
「普段だと、やはりこういう所では買えないじゃない。折角、あんたに凄く似合うしサイズもピッタリでいいじゃないのー。母さんも着てみていいかしら?」と、母また着用。 【パーティードレス通販ナイトワン】
店員に母が「これは50歳になっても着れますかね?」と確認すると「いくつになっても、これは大丈夫です。」と言った。
そんな訳で、トータルで10万使ってもーたヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
帰り道、母が
「ほら、あんたの彼は細かい所あるし。結婚してからだと、どうしても高いものなんて自由に買えなくなると思うのよ。
「それ、いくらしたの?」って、絶対言うと思うのよね。
だから、今のうちに必要なものや、高くて長く使えるいいものを取り揃えておいて大切に使いなさい。
そうすれば、どんなに生活が苦しくなってもね、不憫には見えなくなると思うから。今日買ったものは、大切に使いなさい。」と言った。
母は、ここの所私にパジャマ、下着、ふくさ、喪服、数珠、スーツなどを買いに連れて言ってくれた。
数珠やふくさにおいても、安物ではなくいいものを買いなさいといって百貨店に連れていってくれ、目利きして選んでくれた。
母が、結婚前の娘の為に精一杯心配し、最善を尽くしてくれたのではないかと思う。
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