「あなたのために」が、あなたの支配やエゴになっていないか
これまで何度か「あなたのために」と、色んな人からアドバイスを受けてきた。
もちろん役に立つアドバイスもたくさんあったが、6〜7割は相手の支配欲を満たすためのエゴからくるものだった。
私は鈍感なフリをして「ありがとう」「流石ですね」などとお礼を述べ、必ず一度は受け入れるようにしている。それはアドバイスしてくれた人への礼儀だと思うから。
ただ、その後は必ずといっていいほど本当にその人が自分のためを思って発言したかどうかを見直している。
おそらく、私は他人を信用するのに非常に時間のかかる人間なのだ。すぐ他人の助言を鵜呑みにできずにいる。お陰様で、マルチの勧誘に20〜30件遭遇したが全てスルーしてこれた。
私は、どうやら一見大人しそうで、なんでも言うこと聞きそうに見える容姿らしい。
お陰様で、これまで何度か「君のために」「あなたのためだから」と散々アドバイスを受けてきた。
その内、3割はマルチや商品の勧誘だった。浄水器、サプリメント、高額美顔器、高級下着。お陰様で、大抵のマルチ商品について詳しい知識を持っている。まぁ、死んでもそれらの商品宣伝には付き合わないよ。あたしゃ!
彼らは、私に何かを勧めるたびに「あなたのために」という言葉を、やたら連呼してきた。
吐き気がした。おいおい。違うでしょ。
あなたのためじゃなくて。自分のために言ってるんでしょ?
一体、こう言われる度に何度心で唱えてきたのだろうか。
一見、大人しくて素直そうな人には、洗脳して思い通りに動かそうとする人間が近づいてくる。彼らには悪意が無い。本当に、その人のためになると思っている。しかし、大事なのは受けて側がどう思うかなのだ。
本当に私のためを思ってくれたんだね。ありがとうと感謝されてやっとその人の為になるのではないだろうか。
あなたの助言は、果たして本当に相手のためになっているのかどうか。
もしかしたら、その人を思い通りに操りたかっただけなのではないか?
こんなに、誰かのためを思っているのに。あの人のためを思ってきたのに。どうして?なぜという相談をこれまで何度か受けてきた。(ほぼ恋愛が多い)
でも、その度に思うのだ。
本当に人を思うというのは、見返りを求めるものではないのだと。見返りを求めた時点で、それはあなたのエゴになってしまうのだ。
そういう意味でも、人間関係は難しい。誰かのためを思うというのは、本当に綺麗事では語れない。難しい。